孤独な墓守青年フランチェスコの管理する共同墓地で、突然、死者たちが甦り始めた。彼らに安らかな眠りを与えるため、助手のナギを引き連れ、殺戮に明け暮れるフランチェスコ。そんな彼の前に、夫を亡くしたミステリアスな美女が現れる。互いの喪失感を埋めるように体を重ね合う二人。だが彼女は墓場から這い出したゾンビに襲われ、無残にも噛み殺されてしまった。
錯綜する現実と幻影。全ては精神を冒されたフランチェスコの幻想なのだろうか? 愛と死が絡み合った運命の螺旋に翻弄され、黄泉の迷宮を彷徨する青年の物語を、鬼才ミケーレ・ソアヴィがダークかつスタイリッシュな映像美で描出。各国のファンタスティック映画祭で絶賛を浴びたゾンビ映画の傑作だ。
○1994年イタリア=フランス映画(製作:アウディ・フィルム=ウラニア・フィルム)
○1994年日本公開作品(配給:コムストック)
1995年ジュラルメール・ファンタスティック映画祭 審査員特別賞&観客賞受賞
|