自殺した先任者の研究を引き継ぎ、家族と共にニューイングランドの古い館に移り住んだ歴史学者ノーマン。妻のルーシーは邸内に漂う異様な邪気に怯え、幼い息子ボブは神出鬼没の不思議な少女メイから謎めいた警告を受ける。不可解な出来事と共に次第に明らかになってゆくおぞましい秘密。この家には19世紀に禁断の人体実験を繰り返したフロイトシュタイン博士が潜んでおり、屋敷を訪れた者を次々と手にかけていたのだ。静かな森の館は今、血塗られた地獄へと姿を変える…。
「サンゲリア」「地獄の門」「ビヨンド」と、マカロニ・ゾンビ映画の傑作を連打したルチオ・フルチ監督が、凄惨な残酷演出をふんだんに散りばめつつ、幻想的な物語を繊細な筆致で紡ぎ、新境地を開いた意欲作。
○1981年イタリア映画(フルヴィア・フィルム製作)
○日本劇場未公開作品
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