ジョルジオ・フェローニ
Giorgio Ferroni (Calvin Jackson Padget)
(監督)
1908
年4月12日、イタリアのペルージャ出身。36年の「Pompei(ポンペイ)」で監督デビュー。戦中・戦後はドキュメンタリー作品が多かったが、60年代になり、ホラー物「生血を吸う女」(61)や、「バッカスの狂宴」(60)、「大城砦」(62)、「Leone
di Tebe(テーベの獅子王)」(64)といったイタリア史劇の監督として名を馳せる。日本でもヒットしたジュリアーノ・ジェンマ主演の「荒野の1ドル銀貨」(65)以降は、海外公開用のカルヴィン・ジャクソン・パジェット名義で「さいはての用心棒」(66)、「荒野の一つ星」(67)などのマカロニウエスタンを中心に活躍。81年死去。
カルロ・ルスティケリ
Carlo Rustichelli (音楽)
1916年12月24日、イタリアの北部、ボローニャ近郊のカルピ生まれ。ボローニャ音楽学校を経てローマ音楽院で作曲を学ぶ。当初はオペラの作曲家志望だったが、指揮者として迎えられ、迷った挙句映画音楽の道へ。戦前に製作された「Gli
Ultimi filibustieri(最後の海賊)」(42)で初めて単独のクレジットを得たが、このころから後の名匠ピエトロ・ジェルミ監督との親交があったらしく、日本でも大ヒットした「鉄道員」(56)、「刑事」(59)などの名コラボレーションへと発展していく。また、アカデミー脚本賞に輝いた「イタリア式離婚狂騒曲」(61)からは米英での評価も高まった。ジェルミ監督作以外では、「祖国は誰のものぞ」(61)、「波止場」(63)、「愛すれど哀しく」(71)などが代表作で、ルイジ・コメンチーニ監督の「ブーベの恋人」(63)、「ミラノの恋人」(74)で奏でた哀愁のメロディーも忘れ難い。43年に生まれた娘アリダ・ケッリは女優、息子のパオロ・ルスティケリはB級映画を中心に手掛ける作曲家。ジム・マーフィーの変名も用いる。