1903年、ロシア(現・ウクライナ)のハリコフ生まれ。ロシア革命後の19年にフランスへ渡り、絵画と舞台美術を学ぶ。27年にチェスをするロボットが登場するSF映画「The
Chess Player 」の衣装デザイナーとして映画界入りし、30年代はジャン・ルノワールの作品などで美術スタッフとして活動する。41年に渡米し、チャップリンの「ライムライト」(52)などで美術監督を務めた後、53年に大特撮マン、レイ・ハリーハウゼンをブレイクさせた「原子怪獣現わる」で劇場映画監督デビュー。その後もハリーハウゼンの師匠ウィリス・オブライエンが特撮を担当した「Behemoth,
the Sea Monster(巨獣ビヒモス)」(59)、そして「怪獣ゴルゴ」と3本の巨大モンスタームービーを手掛ける。ロボット・テーマのSF「ニューヨークの怪人」(58)なども演出し、美術監督としても80年代まで活動。91年に心筋梗塞で死去する。享年88歳。