カナダの空軍基地周辺で続発する謎の殺人事件。被害者は脳と脊髄がすっかり抜き取られていた。調査を進めるカミングス少佐は、恋人バーバラが助手をつとめる老教授の研究が事件と関係しているとにらむが…。
人間の潜在意識が実体化した脳味噌状のモンスターが登場するイギリス製SFホラー映画。ストップモーション・アニメで撮影されたモンスターが群れをなし、飛び跳ねながら襲ってくる姿は悪夢のようだ。また、影を強調した照明や、目を見開いて横たわる死体の描写など同時期のアメリカのホラー映画に比べ陰惨な雰囲気が強く漂う。その残酷すぎる内容からイギリス本国では公開前に一部を削除、アイルランドでは公開そのものが見送られた。日本でも43分の短縮版が上映されたのみの隠れた秀作である
○1958年イギリス映画(アマルガメイテッド・プロダクション製作)
○1959年日本公開作品(配給:MGM)
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