アバロン・ベイの住人たちの記憶に残る忌まわしい殺人事件。かつて町の女学院で行われた卒業ダンスパーティで女学生ローズマリーとそのボーイフレンドが何者かに惨殺されたのだ。犯人は不明のまま35年が過ぎ、久しぶりに再開された卒業パーティに、軍服に身を固めた殺人鬼が忍び寄る…。
脳天を突き抜ける長剣、苦痛に白目をむく顔、下腹を刺し貫く農作業用フォーク、銃剣で真一文字に切り裂かれる喉笛──特殊メイク界の第一人者トム・サヴィーニによる凄惨なシーンが殺人カタログ調に展開。その名人芸がホラー・ファンから絶讃され、後にドルフ・ラングレン主演のアクション映画で名を馳せるジョセフ・ジトーのサスペンス演出も快調だ。同じコンビによる「13日の金曜日・完結編」と並び、80年代スラッシャー映画を代表する傑作ホラー。
○1981年アメリカ映画(グラデュエーション・プロダクションズ製作)
○1983年日本公開作品(配給:ジョイパックフィルム)
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