第2次大戦たけなわの1943年春。イギリスは、ドイツの戦力を支えるルール工業地帯の電力源である巨大ダム群を爆撃する計画を立てる。要塞のようなダムを攻撃するために発案者のバーンズ博士は特殊爆弾を開発。その爆撃任務はベテランパイロット、ギブスン中佐の第617飛行中隊に託される。そして5月17日の夜、猛訓練を受けたギブスン率いる特殊爆撃部隊は出撃した。
不可能といわれたドイツ国内の巨大ダム爆撃作戦を、イギリス空軍の全面協力により実話に基づいて描く航空戦記映画の名作。主役である爆撃隊のみならず、爆弾の開発者といった裏方にもスポットを当て、作戦の経過を多面的に映像化しているところがイギリス映画らしい。重厚感あふれるランカスター爆撃機の飛行シーンは航空ファンの語り草となっており、本作に惚れ込んだピーター・ジャクソンによるリメイクも待機中だ。
○1955年イギリス映画(アソシエイテッド・プリティッシュ・ピクチャー製作)
○1955年日本公開作品(配給:コロムビア映画)
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