事故で半身不随となり、人生に絶望して自殺未遂を起こした大学生アラン。そんな彼を心配し、脳科学研究所の友人ジェフリーは実験用サルをプレゼントする。エラと名づけられたサルは献身的にアランの世話を焼き、良き生活のパートナーとなるが、予期せぬ不吉な変化が起こり始める。奇妙な夢に悩まされ、徐々に情緒不安定になるアラン。エラが彼の原始的感情を誘発し、過剰に増幅させていたのだ。やがてアランの周囲で不審な死が続発する。
実験で誕生した高知能サルを病人のケアに用いる――アメリカの医療機関が試みた介護データに基づくマイケル・スチュワートのベストセラー小説を、モダンホラーの帝王ジョージ・A・ロメロが映画化。人間と動物の精神感応というユニークなテーマを巧みな心理描写と息詰まるサスペンス演出で活写する。ゾンビ映画作家のイメージを払拭する新感覚の恐怖を開拓し、第17回アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭で黄金のアンテナ賞を獲得している。
○1988年アメリカ映画(製作:オライオン・ピクチャーズ)
○1989年日本公開作品(配給:ワーナー・ブラザース)
第17回アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭 黄金のアンテナ賞受賞 |