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レスリー・スティーヴンス
Leslie Stevens |
製作総指揮のほか、4本のエピソードで監督と脚本を手がけ、「宇宙植物」の冒頭部分の脚本も執筆。また、「宇宙人現わる」のアンドロメダ星雲人、「もう一人の自分」のTVコメンテーター、「火星人の実験」の火星コンピューターの声を担当した。1924年生まれ、98年没。15歳の時に書いたSFが戯曲コンテストに受かったことから、オーソン・ウェルズの使い走りとして演劇界入り。20代後半の時、当時、作詞・作曲家として活躍していたジョセフ・ステファーノと知り合い、歌劇を共作するが成功せず。その後手がけたコメディがブロードウェイでヒットし、59年にデイスター・プロダクションズを設立、監督として映画界に進出する。プロダクション維持のため手がけたテレビシリーズ『西部のチャンピオン』(62-63)を経て、同メンバーで『アウターリミッツ』に着手する。第2シーズンは新プロデューサとの軋轢から、事務的に脚本とラッシュをチェックしたのみ。『新アウター・リミッツ』(95-02)の製作総指揮も、名前だけの名誉職だった。 |
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ジョセフ・ステファーノ
Joseph Stefano |
第1シーズンの製作を担当し、「もう一人の自分」の原案、「悪夢」の脚本を担当。そのほか「狂った進化」、「宇宙ビールスの侵入」、「昆虫美人」、「宇宙洗脳」の追加脚本、「第二の地球を求めて」の原案とナレーションの3/4を執筆した。1922年生まれ。ニューヨークでソングライター兼ミュージカル俳優をしていたが、56年に脚本家への転向を決意。『黒い蘭』(58)を経て手がけた『サイコ』(60)が大ヒットするが、『マーニー』(64)の準備をしていた時にレスリー・スティーヴンスに誘われ、第1話の撮影直前より『アウターリミッツ』に参加。設定を手がけ、ホラーテイストの強いシリーズの方向性を固めた。局側によるシリーズのテコ入れと新プロデューサの就任に伴い、第1シーズン終了後に降板。『新
アウター・リミッツ』(95-02)では総監修として脚本をチェックし、自作のリメイク「適正試験」を執筆した。 |
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バイロン・ハスキン
Byron Haskin |
『キャプテン・シンドバッド』(63)の後、製作第2話「二次元の世界へ」から参加し、「もう一人の自分」など6本を監督したほか、「狂った進化」、「宇宙植物」の一部を演出。無記名で番組の特撮アドバイザーも務めていた。1899
年生まれ。84年死去。新聞漫画家、ニュース映画撮影を経て、22年に映画カメラマンに。27年に『昼閑夫人』など4本を監督するが、以後は48年の『暗黒街の復讐』で復帰するまで撮影監督や『真夏の夜の夢』(55)『シー・ホーク』(40)等の特殊効果マンとして活躍(37年から45年頃までワーナー・ブラザース特殊効果部長)。SF好きの製作者ジョージ・パルから特撮に詳しい事を買われて『宇宙戦争』(53)を任され、その後も『黒い絨氈』(54)、『宇宙征服』(55)、『The
Power』(68)でパルと組む。ほかに『宇宙ロケット帰還せず』(58)、『火星着陸第1号』(64)、ディズニー初の実写劇映画『宝島』(50)や西部劇などの監督作もあり。『宇宙大作戦』(66-69)パイロット版の製作補も務めたが68年に引退。 |
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ドミニク・フロンティア
Dominic Frontiere |
製作会社デイスター・プロダクションズの総副社長を務め、第1シーズンの音楽を作曲。1931年生まれ。4歳からバイオリン、ピアノ、アコーディオンを習い、49年にオーケストラの一員に。52年から作曲家に転向し、恩師の一人ロバート・ヴァン・エップスの曲が「太古の魚」等で使われている。スティーヴンスとは61年の『The
Marriage-Go-Round』からの付き合いで、『Hero's
Island』(62)、『シエラ・デ・コブレの幽霊』(64)、『Incubus』(65)、TVムービー『サブマリン・パニック』(74)で組み、TVシリーズ『西部のチャンピオン』(62-63)の何曲かは本作に流用。第1話の仕上げの際に、視聴者を惹きつける曲が必要だと15分でオープニングテーマを書いた。ほかにTVシリーズ『インベーダー』(67-68/「死体蘇生器」の流用曲)と『不死身の男』(70)、TVムービー『恐怖のSF戦争』(70)、『コンピューターマン』(72/『プローブ捜査指令』パイロット版)、『A
Name for Evil』(73)、『スーパー念力マン』(81)など。 |
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クリフ・ロバートソン
Cliff Robertson |
1925年生まれ。生放送のSFTV『Rod
Brown of the Rocket Rangers』(53-54)の主演を経て、55年の『ピクニック』助演で映画デビュー。現職の大統領ケネディの若き日を演じた戦争映画『魚雷艇109』(63)で注目されていた時に、番組としては高額で『アウターリミッツ』第1話の主役に迎えられた。本作の配役に多い、異星人や光線銃とは縁の無さそうなタイプで、ブッ飛んだ役はTVシリーズ『バットマン』(66-68)のシェーム役くらい。ほかに『ミステリー・ゾーン』(59-65)、『新アウター・リミッツ』(95-02)の1エピソード「孤独な光」、『ブレインストーム』(83)、『エスケープ・フロム・L.A.』(96)、『ファルコンダウン』(00)、『スパイダーマン』(02)、『スパイダーマン2』(04)。SF小説『アルジャーノンに花束を』の権利を買って自ら映画化した『まごころを君に』(68)では天才に変わる知能障害児チャーリイを演じ、アカデミー主演男優賞を獲得 |
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ドナルド・プレザンス
Donald Pleasence |
1919年イギリス生まれ。95年没。舞台で経験を積んだ後、『島のならず者』(54)で映画デビュー。以後、大作からB級映画、TVまで多数の作品に関わる。アメリカでの初仕事は『ミステリー・ゾーン』(59
-65)の「栄光ある引退」で、シリーズ中5本に出演。『大脱走』(63)などで注目されるが、『ハロウィン』(78)の成功で、後年は『ドラキュラ』(79)、『フェノミナ』(84)といったホラー物が多い。SFは『1984年』(56)、『ミクロの決死圏』(66)、『悪魔の植物人間』(73)、『星の国から来た仲間』(75)、『テレフォン』(77)、『ビューマ・マン』(80)、『近未来戦争/オメガ帝国の崩壊』(83)のほか、ボスキャラ代表格ブロフェルド役の『007は二度死ぬ』(67)等、陰謀家多し。人物の意外な一面を見せる『ミスター・フリーダム』(68)、『THX-1138』(71)、『ニューヨーク1997』(81)、情報隠蔽に抗戦する『グランドゼロ』(88)公安と対立する警部役で主演の『地獄のサブウェイ』(72)などでもクセ者ぶりを発揮。 |
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デヴィッド・マッカラム
David McCallum |
1933年イギリス生まれ。両親が楽器奏者で音楽の道を進むが、関心を演劇に移し、56年に映画デビュー。63年にプレザンスらと『偉大な生涯の物語』(65)出演の為に渡米した事から『アウターリミッツ』に出演。第5話の進化人役が好評で、ジョージ・パル企画の超人類SF『オッド・ジョン』の主役候補にもなった。TVシリーズ『0011ナポレオン・ソロ』(64-68)のクールで軽妙なイリア・クリアキン役で大成功し、再編集版が8本劇場公開された。『Sapphire
and Steel』(79-82)でも調査員コンビの一人スティール役を好演するが、80年代以降は低調。他に『SOSタイタニック/忘れえぬ夜』(58)、『大脱走』(63)、『海底世界一周』(66)、『二重スパイ・国際謀略作戦』(70)、『ドッグ』(76)、TVムービー『真説フランケンシュタイン』(73)、『0011ナポレオン・ソロ2』(83)、『デス・キューブ』(96)、TVシリーズはスティーヴンスと再び組んだ『透明人間』(75)や『新アウター・リミッツ』(95-02)の「適正試験」、『Team
Knight Rider』(97)など |
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マーティン・ランドー
Martin Landau |
ステファーノとは『シエラ・デ・コブレの幽霊』(64)でも組む。1931年生まれ。59年に映画デビューし、2作目の『北北西に進路を取れ』(59)の悪役で注目される。夫人のバーバラ・ベイン(93年離婚)とは『スパイ大作戦』(66-73)、『スペース1999』(75-77)の2本のTVシリーズでレギュラー共演。後者では宇宙の異常事に遭遇するコーニッグ月基地司令を熱演。『エド・ウッド』(94)でアカデミー助演男優賞受賞の演技派だが、SFは『メテオ』(79)、『ニンジャリアン』(80)、『アースライト/君は星になった』(80)、『ビーイング』(83)、『アクセス・コード/地球壊滅の警告』(84)、『超高性能兵器サイクロン』(87)、『ファイヤーヘッド』(91)、TVムービー『バイオニック・ジェミー・スペシャル』(87)とB級作品多し。ほかに『クレオパトラ』(63)、『ネバダ・スミス』(66)、『タッカー』(88)、『X-ファイル
ザ・ムービー』(98)、『ハリウッド的殺人事件』(03)、TVシリーズ『ミステリー・ゾーン』(59-65)、『新トワイライト・ゾーン』(86)など。 |
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マーティン・シーン
Martin Sheen |
ニューヨークの舞台で活躍しているところを、本作出演のため、監督のアーマンに宿泊先への送迎付きという好待遇で呼ばれる。1940年生まれ。
64年、ブロードウェイに進出し、トミー賞候補に。映画デビューは67年の『ある戦慄』。『地獄の逃避行』(73)等で注目され、『地獄の黙示録』(79)でスターの仲間入り。抗議行動や座り込みで70回も逮捕されるなど行動的なリベラル派として知られ、BC兵器テーマの『激怒』(72)、『カサンドラ・クロス』(76)、歴史改変を迫られる『ファイナル・カウントダウン』(80)、大統領候補の『デッドゾーン』(83)、情報機関員役の『炎の少女チャーリー』(84)、『ロズウェル』(94)、『スポーン』(97)、元宇宙飛行士の『宇宙への選択』(89)、気象兵器開発の将軍役『ハリケーン・チェィサー』(99)等、政治色絡みの出演作が多い。 |
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ヘンリー・シルヴァ
Henry Silva |
スティーヴンスの『西部のチャンピオン』(62-63)第26話に出演した縁で本作にも参加。1928年生まれ。52年、『革命児サパタ』で映画デビュー。『ゴーストタウンの決斗』(58)、『オーシャンと十一人の仲間』(60)、『侵略戦線』(64)等に出演した後イタリアへ渡り、西部劇やアクション物の悪役として売り出す。70年代後半以降は、その特異な容貌故に各国の映画界から重宝がられ、『復活の日』(80)、『シャーキーズ・マシーン』(81)、『パリ警視J』(84)、『キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて』(86)、、『刑事ニコ/法の死角』(88)、『ハーヴェスト』(93)、『ゴースト・ドッグ』(99)等で強烈な個性を発揮。『マッチレス殺人戦列』(67)、『25世紀の宇宙戦士キャプテン・ロジャース』(79)、『アリゲーター』(80)、『メガフォース』(82)、『サンダー・ブラスト/地上最強の戦車』(87)、『電脳戦士サイ・ウォーリアー』(89)といったB級SFの出演作も多い。 |
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ブルース・ダーン
Bruce Dern |
『西部のチャンピオン』(62-63)セミレギュラーに続いて本作に出演。1936
年生まれ。ロバートソン、ランドー、シルヴァらと同じくニューヨークのアクターズ・スタジオで演技を学ぶ。60年の『荒れ狂う河』で映画デビュー。西部劇やロジャー・コーマン作品等で活躍し、『11人のカウボーイ』(71)ではジョン・ウェインを殺害する悪役で強烈な個性を発揮。宇宙を逃亡する男フリーマンを好演した『サイレント・ランニング』(72)のように、偏執狂的キャラクター役を得意とする。76年にはヒッチコックの遺作となった『ファミリー・プロット』に主演。78年の『帰郷』ではアカデミー助演賞候補に。SFは、首を移植するマッドドクターを演じた『The
Incredible 2-Headed Transplant』(71)、スーパーテロ協力者役の『ブラック・サンデー』(76)、ロケット工学者役のミニシリーズ『SPACE/宇宙への旅立ち』(85)、本作の助監督リー・H・カッツィン監督と組んだ『バッドランズ2087』(88)、TVシリーズ『巨人の惑星』(68-70)など。 |