1928年、空に憧れる若者ダグラス・バーダーはイギリス空軍に志願する。戦闘機パイロットとして頭角を現すが、危険な低空飛行に挑戦し、誤って墜落。両足切断の重傷を負う。それでも飛ぶことを諦めないバーダーは過酷な訓練の末、ついに空軍へ復帰。折から始まった第二次世界大戦の戦いの空へ飛び立っていく。
義足を付けながら戦闘機隊を陣頭指揮し、イギリスの勝利に貢献した空の英雄ダグラス・バーダーの伝記映画。その天衣無縫な人物像や愛妻との夫婦愛を丹念に描きつつも、007シリーズなどのアクション派ルイス・ギルバート監督は、航空戦記物としての娯楽作に見事にまとめ上げた。イギリス空軍全面協力の下、縦横無尽に飛び回るハリケーンやスピットファイアといった名機たちの勇姿、大戦中の実写フィルムとSFXを巧みに組み合わせた空戦シーンは必見である。
○1956年イギリス映画(エンジェル・プロダクションズ製作)
○1956年日本公開作品(配給:コロムビア映画)
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