第二次大戦初期。ドイツ海軍は巡洋艦より強力、戦艦より高速、そして長大な航続力を持つ小型戦艦グラフ・シュペー号を操り、イギリスの商船を次々と撃沈していた。1939年12月、南大西洋上でシュペー号を発見した3隻のイギリス巡洋艦は劣勢ながらも果敢に戦闘を挑み、被弾したシュぺー号は中立国ウルグアイのモンテビデオ港に逃げ込む。
「黒水仙」「赤い靴」などの名作群を世に送り出し、多くの映画人たちが敬意を払う名コンビ、マイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガーの共同監督による海戦映画の決定版。史上有名な“シュペー号自爆事件”を壮大なスケールと豊かな色彩感覚で描き、敵方であるドイツ軍人を尊厳ある人間として描いた点も高く評価された。撮影には各国海軍協力のもと本物の軍艦が多数動員され、リアルで迫力ある映像に仕上がっている。。
○1956年イギリス映画(アーチャーズ・プロダクションズ製作)
○1957年日本公開作品(配給:コロムビア映画)
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