アリゾナの砂漠で異様な姿をした男が死んでいた。近くの町に住む青年医師マットは、この死因の謎を探るうちに、砂漠の研究所で行われているディーマー博士の実験に不審を抱く。生物学の権威である博士は、食糧危機に備えて生物を巨大化する研究をしていたが、実験動物のタランチュラが事故によって逃げ出してしまう。家畜や人間を襲いながら巨大に成長していくタランチュラは、ついに町へと迫ってきた。
1950年代を代表する巨大怪獣映画の1本で、SFや怪奇物で定評のあるユニバーサルがその持ち味を存分に発揮した傑作。動物や人間が突然変異していくホラータッチの演出、巨大な毒グモが暴れ回るスペクタクル溢れるクライマックスなど見どころもたっぷり。怪物を倒すべく出撃した空軍戦闘機隊の隊長役として、デビュー間もないクリント・イーストウッドが出演している。
○1955年アメリカ映画(ユニバーサル・ピクチャーズ製作)
○1956年日本公開作品(配給:ユニバーサル)
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